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香りについて

紫蘇

みなさんの食卓にあがることも多い紫蘇(シソ)。大葉と呼ばれることもある和ハーブの代表格。その紫蘇から精油を採っています。

紫蘇は中国から伝わり、奈良時代から栽培がされている日本人には馴染み深いハーブです。もともとは薬草として使われていましたが、室町時代ごろから食用としても使われるようになりました。

 

紫蘇の特徴的な香りはペリラアルデヒドという成分によるものです。

ぺリラアルデヒドは臭覚神経を刺激することによって胃液の分泌を促し食欲を増進させる働きがあります。また、健胃作用や食中毒の防止にも効果があると言われています。

紫蘇精油の中にはペリラアルデヒドが約50%含まれており、このペリラアルデヒドのおかげで強い防腐作用と殺菌作用があると言われています。日本でも古くから殺菌作用のあるハーブとして使われてきましたが、昔の人は実体験から紫蘇の殺菌作用を知っていました。

 

紫蘇精油の香りは、良く嗅いだことのある「紫蘇」そのものの香り。嗅ぐと、「美味しそう」「ごはんが欲しくなる」と言われることの多い香りです。

 

会津香りプロジェクトの紫蘇精油は完全無農薬栽培。除草剤なども使わず、雑草に負けず力強く育った紫蘇を使っています。

 

薄荷

薄荷も日本で馴染み深い和ハーブのひとつ。海外でも和種薄荷、Japanese peppermintやCool mintという名前で知られています。

薄荷というと北海道を思い浮かべる人も多いと思います。しかし、意外なことに日本の薄荷の歴史のはじまりは北海道ではありません。江戸時代に現在の新潟県や岡山県、広島県で栽培をされていたという記録が残っています。その後、明治になり主な産地が山形県に移り、山形から北海道への移住者の手によって北海道での生産がはじまったと言われています。

かつては日本国内でも薄荷栽培が盛んでしたが、現在ではインド産などの安価な薄荷に押され、国内では数件の農家が栽培するのみとなっています。

最近では丁寧に作られた『国産薄荷』がまた注目されるようになり、薄荷を復活させる取り組みが日本各地で行われるようになりました。

 

皆さんが良くドラッグストア等で目にする『薄荷油』。薄荷精油とは違うということをご存知ですか?薄荷精油は薄荷を水蒸気蒸留したそのもの。薄荷油は薄荷精油からL-メントールを取り出したものです。そのため、薄荷精油は薄荷油に比べ多くのメントールを含有し、より強い清涼感が味わえるものになっています。

 

薄荷精油は成分の約80%がL-メントール。強い清涼感が特徴です。メントールは皮膚に付くとひんやりと気持ちが良いですが、これは実際に温度が低下するわけではなく、冷感を引き起こすTRPM8と呼ばれる受容体活性化チャネルをメントールが刺激することによって冷たい感覚を引き起こすため。メントールは化粧品や薬品、食品など幅広い分野で使われています。

 

会津香りプロジェクトで栽培している薄荷は北海道で開発された「ほくと」正式には「はっか農林11号 北斗」(北海J20号)という薄荷です。ノースミント North Mintとも呼ばれ、精油量が多く食品や薬品など様々なものに使われています。

強い清涼感と爽やかな香りが特徴です。